山中まさき 愛川町議会議員のホームページです。

温泉旅館再生プロジェクト

2017年2月9日 / by ysamanakaPC

昨夜は、栃木県と福島県の県境の温泉街にいました。「優雅だね」と思うかも知れませんが、そうでもありません。

昭和30~40年代に作られた温泉旅館は規模が大きく、今の時代に客室を埋めることは至難の技です。しかし、営業をすれば光熱費やら人件費が嵩みます。しかも、羽振りの良かったところは、増築を重ね、迷路のようなところも多いですね。効率化を図ればサービス水準が落ち、客からすると何の為に観光・リゾート地に来ているのか解らなくなります。ますます、客足は遠退きます。

建物は既に耐用年数が来ており、と言って解体にはまたコストが掛かる。だからそのまま放置し、「空き家」となっている旅館も多いです。こうした温泉旅館を再生するプロジェクトがあると聞き、やってきました。

雪深い温泉街。ここに点在する温泉旅館は、既に閉館しているところも幾つかあります。そうした中にあって、改装中の旅館のうちの一つを紹介します。

ここはエントランスですね。

ユンボも、なかなか大きい。

壁も天井も張り替え。ここまでしても、手に入れたいものは何か?

自然と、そして

温泉です。これをどう、今の時代のニーズに合致したものにしていくか?それは経営者のコンセプトですから、ここでは触れません。しかし、コンテンツはあるのです。ボテンシャルは高い。

今回の再生プロジェクトの仕掛人は「ここは素晴らしい」と満足そうでした。しかし、土地の人にとっては、そのかけがえのない価値が余りにも当たり前で、なかなか判らないものです。愛川も、全く同じ。だから私は、わざわざ北関東~南東北まで足を運びました。というか、私は元々こういう人間です。どんな地域にも、その土地特有の価値があるのです。

これまでの発想で、国や行政におんぶに抱っこでは、決して新しい価値は産み出せません。自分で知恵を絞り、リスクを取り、計画を立て、動く。それしかないのです。行政は、規制緩和を行い、やる気のある人の後押しをする。それも出来ないなら、せめて足を引っ張らないように努力する。そういう時代が来ています。

そうしたことを実感しながら、温泉に浸かって来ました。確かに、良い湯でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。